モスクワ:親父さんに相手してもらえなかった寂しいカイロー。遊びに来たぞー
リアド:(うわっ、モスクワ!最近、図太くなってないか?!)
カイロ:ちげーよ、親父がひきこもってたんだよ。研究で
モスクワ:そうなのか?(土壁に穴をあけながら
カイロ:そうだ。だから逆にいたずらして邪魔して文字通り雷を落とされたぞ
リアド:え、親父さんも能力者?
カイロ:あ?ああ、妖精持ちじゃねーけど
リアド:そうだったのか……
モスクワ:あれ、リアドはちげーの?
リアド:オレは普通の両親だし、兄弟も普通
モスクワ:典型的な、1世代オンリー能力者
リアド:…そうだよ、オレの村ではオレだけだから
モスクワ:いるんだな、それで妖精持ち
リアド:…悪かったな
カイロ:別に、パリスもそうだぞ。あいつも一世代だけ。あいつの親類には能力者はいない
モスクワ:そうなのか、へぇー
カイロ:で、モスクワ。お前は?
モスクワ:ばーちゃんが水の能力者、妖精持ち
リアド:なるほど、素質はあったんだ
モスクワ:逆にウィーンの姉さんは妖精持ちじゃねーけど、たしか「みずのなか」出身の風の能力者だぜ?
カイロ:それもめずらしい組み合わせだな
モスクワ:だろー?
リアド:…そのあたりも、謎だよな
モスクワ:…世界の事?
リアド:そう。世界と、生まれる能力者
カイロ:歴史もひも解いてみたいな
モスクワ:……本編じゃ無理だろーけどなー
カイロ:あー
リアド:そうだったーーー!オレ達、落ちてるところだった――!
カイロ:じゃあ、この辺で。無事に境界線を越えて、次回会おうぜ
リアド:ふ、不吉な事言ってないでくれよ―――!